居酒屋が多く集まる新橋の中でも一際ディープな雰囲気を醸し出すエリア。ここは「烏森宮脇通り」という名前だが、新宿の「思い出横丁」や赤羽の「OK横丁」みたいな名前はあるのだろうか?
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 「宮脇」の名は、この通りに烏森神社があることに由来しているのだろう。酒と神社は切っても切れない関係だ。通った時にも参拝していく人が何人かいた。飲む前のお参りだろうか。今日も元気に酒が飲めるように、と。
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 今日の目当てはこの店。若くて綺麗な女将がいる「新橋二丁目九番地らんたん」。あることがきっかけで初代女将のことを知りこの店に興味を持ったのだが、昨年12月に初代は引退。二代目のひかりちゃんは前職は保育士だったというからその職業の振り幅に驚くが、考えてみたら居酒屋に来る客なんてみな子どもみたいなものだ。特に男は。 DSC04030

 というわけで女将に甘えて飲む酒を選んでもらった。通されたカウンター席の目の前に酒燗器があったので、燗酒が飲みたいということだけ伝えて。 DSC04012

 選んでもらったのは、愛知県・萬乗醸造がつくる「醸し人 九平次」。その中でも燗酒用につくられた「火と月の間に」だ。「燗」の漢字の部首から名づけられたのだそう。 DSC04017

 燗はおすすめのぬる燗で。穏やかな酸味が心地よく、山田錦らしい凛とした綺麗さがある味わい。メニューを見て合うだろうなと思った「クリームチーズの醤油漬け」を後ほど注文。 DSC04014

 お通しは何種類かから選ぶことが可能で、今回選んだのは「大住家のイイダコの煮物」。このように料理名にスタッフの名前がついていて、想像力が非常に掻き立てられる。大住さんの家で長年食べられており、伝承するに値する煮物なのだと思いを馳せる。

 省けるものなら省きたくなるお通しを出す店が多いなか、この店はちゃんと手が込んだ料理が出てくるので、むしろ積極的に食べたくなる。 IMG_8524

 醤油だけではない奥行きのある味わいの醤油漬け。想像どおり今回飲んでいる酒とよく合う。

 店内にかかっていたBGMが70年代の洋楽邦楽をセンスよく織り交ぜた曲ばかりで、居心地の良さに拍車がかかった。今回は食べなかったが一人客用にハーフサイズにしてくれる料理もあるので、店員に聞いてみてほしい。女将と話す口実にもなるだろう。 IMG_8527

新橋二丁目九番地らんたん
【TEL】03-6206-1516
【住所】東京都港区新橋2-9-12 蟹江第二ビル 1F
【営業時間】
 [月〜金]16:00〜23:30
 [土]16:00〜23:00
【定休日】日、祝日
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/shimbashi_rantan/